インターネットには様々な情報が公開されています。かなりの知識はインターネットで無料で得ることができます(プロバイダ料金とネット料金はかかりますが)。
しかし、未だに本は売れています。また、Webとまったく同じ内容の本が発売されています。これはどのような理由からでしょうか?
ネット上では、情弱(情報弱者)だからと言っている人もいます。しかし、インターネットを使いこなし、SNSやYoutubeで人気になっている人の中にも、本を勧める人も多いです。これはどうしてでしょうか?
それには理由があるとワタシは思っています。
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結論:本は大量の情報インプット向き
ワタシ的にですが、本は大量の情報インプットに向いていると思っています。ワタシはある程度の情報量を得るために、インターネットを使ったり、本を読んだりします。ワタシの行動をいろいろと分析していくと、わかったことがありました。
それは、ちょっとした調べ物ならインターネット、がっつり学びたいなら本という点です。この違いは、情報のインプット量です。つまりそれが、情報インプットは本が良い5つの理由となります。
具体的には以下の5つです。
- 無駄な情報が少ない(広告がほとんど無い)
- 縦書き(これまでの経験)
- 速読しやすい(情報量の制限)
- 余計な動作が少ない(マウスアクションが無い)
- どこでも読める(ネット環境に依存しない)
それぞれについて簡単に紹介します。
無駄な情報が少ない(広告がほとんど無い)
本の最大のメリットは、やはり無駄な情報が少ないことだと思います。一番わかりやすいのは広告です。インターネット上の情報に比べると、本は圧倒的に広告が少ないですよね。
広告があると、ついそれに目がいってしまい、無駄な情報のインプットが増えるだけでなく、その広告をクリックしてしまい、結果、当初の目的とは違うことをしていることがあります。ワタシだけかもしれませんが・・・。例えば、関連記事で面白い内容を見つけて、Twitterに投稿してしまうなどです。ネットサーフィンしているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
けれど、本の場合には、その心配が少ないです。
最近では、PDF版の本もあって、本の中のリンクをクリックできるものもあります。また、本自体が著者のビジネスを広げるための内容になっているものもあります。そのため、注意は必要ですが、インターネットで知識を得るときよりも、本で知識を得る時の方が無駄な情報は少ないです。
縦書き(これまでの経験)
ワタシは縦書きの方が圧倒的に文章は読みやすいと思っています。インターネットは横書きで本は縦書きと横書きがありますが、ビジネス系の書籍はほとんど縦書きですよね。
しかし、縦書きが読みやすいというのは世代に寄るかもしれません。ワタシ的には、スマホネイティブ(スマートホンネイティブ)と呼ばれている世代は縦書きよりも横書きの方が、情報を理解しやすいのではないかと思っています。
単純にスマホで横書きの文字を多く読んでいるからです。ワタシはスマホネイティブ世代ではないですが、論文などは横書きなこともあって、横書きにそこまでネガティブではありませんが、縦書きの方がしっくり来ます。目線の動きを考えれば、横書きの方が効率的なのですが、やはりこれまでの経験が大きく影響していると思います。
速読しやすい(紙面という制限)
本は1ページの情報が限られています。紙面という制限があるのです。逆にインターネットでは、その制限はないですし、見ている端末によっても変化します。さらに、ページごとの情報量はマチマチなことが多いです。
これが情報のインプットという点で違いがでるポイントです。
速読の場合、1ページをざっと読むパターンや、紙面を画像として記憶するパターンなどがあります。それをインターネットでできるでしょうか?
残念ながら、それはとても難しいです。
スマホに最適化されたWebサイトというのは、ほとんど存在しません。つまり、速読がしにくいのです。
速読ができるかどうかというのは、情報インプットの量に大きな差がでます。例えば、本を1冊分の情報をインプットする時間に2倍の差があったとしたら、どうでしょうか?
インターネットで見たら1時間、本で読んだら30分ということです。実際に速読をしたらもっと差がでます。そう考えると「インターネットにある情報を本で買うというのは情報弱者」というのは、どちらが情報弱者かわかりませんね。本で買っている人は、時間を買っていると考えた方がわかりやすいかもしれません。
余計な動作が少ない(マウスアクションが無い)
インターネットで情報を見る場合、本に比べると余計な動作が多くなってしまい、結果、時間をロスしています。
具体的には、マウスアクションを考えるとわかりやすいです。
100ページあるインターネットのWebサイトを見る時に、ほとんどマウスを動かさないで見るということはありません。ページをスクロールすることもありますし、次のページへのリンクの場所にカーソルを持っていってクリックすることもあるでしょう。
しかし、本の場合はページをめくる(または、タップするだけ)です。
100ページ分の情報を得るに、カーソルを動かしてクリックするのと、ページをめくるのではどちらが早いか?という話です。また、先ほど紹介した「速読しやすい(紙面という制限)」にも関係していることなのですが、速読をするにしても、マウスを動かして次のページへのリンクをクリックするというのは、余計な動作です。
また、スマホで見ているときに画面をスクロールしすぎて、戻した経験はないでしょうか? そのような余計な動作は、速読をする上では障害になります。結果、情報インプットに時間がかかってしまいます。
どこでも読める(ネット環境に依存しない)
これだけインターネットが発達し、どこでもネットに繋がるようになった状態で、「どこでも読める」が本のメリットというのは、違っているように感じるかもしれません。
これは、特に通勤電車を想定しています。
通勤電車を使っている方ならわかりますが、移動中は電波が繋がりにくいことがありますよね。特に地下は。Webサイトを見て、ローディングに時間がかかってイライラしてしまったことはありませんか?
このローディングの時間がもったいないのです。
けれど本であれば、そのような心配はありません。電子書籍でも、オフラインで読むことができます。
思考実験をしてみましょう。電車に乗って同じ情報量をインプットするのに、Webサイトと本を比べてみてください。通勤の際をイメージするとわかりやすいと思います。どちらが先に全部の情報をインプットできるでしょうか? 答えは明白ですね。
本にも欠点はある
当然ですが、本にも欠点はあります。インターネットと同じ情報が本として売られているのでお金がかかります。ただ、これは時間を買っているという考え方なので、それほどデメリットではないかもしれません。
また、本を常時持ち運ばないといけないというデメリットもあります。電子書籍という解決法もありますが、中にはiPadのような大きな画面でないと見ずらい書籍も存在します。いくら、ディスプレイの解像度が上がったとはいえ、リアルな本に比べると、どうしてもまだ荒いのが現状です。
さらに、本を読む前に事前準備が必要という点もある意味デメリットです。インターネットでは、その時に知りたい情報をその場で入手できます。しかし、本の場合には、事前にその本を購入しておく必要がありますし、電子書籍はダウンロードが必要です。
結論
最初に結論を書いていますが、やっぱり本は大量の情報インプット向きであると言えます。
すぐに情報が欲しいときはインターネット、大量の情報をインプットしたいときは本ということです。また、お金をかけたくないならインターネット、時間を買うのであれば本ということも言えそうです。