AIについて調べたメモ

投稿者: | 2017-02-08

最近話題の人工知能(AI)ですが、そもそも「人工知能って何???」と思ったので、ちょっと調べてみました。半分勉強のためなので、ちょっとずつ追加されていくと思います。不定期更新です。また、私自身が考えたこともちょこちょこと書いていきます。

人工知能とは

そもそも人工知能って何なのでしょうか? Webで検索して出てくるいくつかの概要を読む感じでは、
「人間の知性を実現する機械や技術」
なのかなーって思いました。
日本語の説明は結構ぼんやりしているのですが、海外のWikipediaや辞書はわかりやすくて、人間が行っている「学習」や「問題解決」「認知」「意志決定」などを機械で再現したときに、人工知能と呼ぶようです。
知性だけだとわかりにくいですが、具体的な例があるとわかりやすいですね。確かに、今実用化に一番近いものとしては、画像処理の分野における機械学習がありますよね。また、GoogleのAlphaGo(アルファ碁)は問題解決だと思いますし。意思決定で言えば、株のトレードを人工知能でやっているという話もありました。
ただ、それぞれの分野において見ていくと、すでに人間の能力を超えてしまっているものが多いので、なんだか人工知能って、人間の知性を超えているような気もしてきました。
また、一般的に言われる人工知能って、やっぱり「人間と喋る」というイメージがありますが、多くの場合はそうじゃないんだなーって思いました。
以下、参考とした内容です。
・人工知能 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD

人工知能(じんこうちのう、英: artificial intelligence、AI)とは、人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、或いはそのための一連の基礎技術を指す。

・人工知能とは|AI|Artificial Intelligence - 意味 / 定義 / 解説 / 説明 : IT用語辞典
http://e-words.jp/w/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD.html

人工知能とは、人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステム。具体的には、人間の使う自然言語を理解したり、論理的な推論を行ったり、経験から学習したりするコンピュータプログラムなどのことをいう。人工知能の応用例としては、専門家の問題解決技法を模倣するエキスパートシステムや、翻訳を自動的に行う機械翻訳システム、画像や音声の意味を理解する画像理解システム、音声理解システムなどがある。

・人工知能って何? – 人工知能学会
https://www.ai-gakkai.or.jp/whatsai/AIwhats.html

「人工知能」とは何だと思うでしょうか? まるで人間のようにふるまう機械を想像するのではないでしょうか? これは正しいとも,間違っているともいえます.なぜなら,人工知能の研究には二つの立場があるからです.一つは,人間の知能そのものをもつ機械を作ろうとする立場,もう一つは,人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする立場です.そして,実際の研究のほとんどは後者の立場にたっています.ですので,人工知能の研究といっても,人間のような機械を作っているわけではありません.

・Artificial intelligence – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Artificial_intelligence

Artificial intelligence (AI) is intelligence exhibited by machines. In computer science, an ideal “intelligent” machine is a flexible rational agent that perceives its environment and takes actions that maximize its chance of success at some goal.
Colloquially, the term “artificial intelligence” is applied when a machine mimics “cognitive” functions that humans associate with other human minds, such as “learning” and “problem solving”.

Google翻訳

人工知能(AI)は、機械によって示される知性である。コンピュータサイエンスでは、理想的な「インテリジェントな」マシンは、環境を認識し、ある目標で成功する可能性を最大限に引き出す行動をとる柔軟な合理的なエージェントです。
言い換えれば、「人工知能」という用語は、人間が「学習」や「問題解決」などの他の人間の心と関連する「認知」機能を模倣する場合に適用されます。

・Artificial intelligence | Define Artificial intelligence at Dictionary.com
http://www.dictionary.com/browse/artificial–intelligence

the capacity of a computer to perform operations analogous to learning and decision making in humans, as by an expert system, a program for CAD or CAM, or a program for the perception and recognition of shapes in computer vision systems.

Google翻訳

エキスパートシステム、CADまたはCAMのためのプログラム、またはコンピュータビジョンシステムにおける形状の認識および認識のためのプログラムなど、人間の学習および意思決定に類似した動作を実行するコンピュータの能力。

現状の人工知能は応答しているだけなのかも

人間と話をすることができる人工知能って、今のところ実現していないように思います。チャットボット的なものはありますが、実際に人間のように考えて喋っているものはないのかなと。
ディープラーニングやニューラルネットワークと呼ばれる手法を使っていても、結局のところ入出力の関係でしかないので、中身は人間のニューロンをモデルにしていたとしても、結果として人間としゃべっているのかと言われると、ただ応答しているだけなのかなと思います。
逆に人間はただ応答しているだけの生物というのであれば、今の人工知能は、まさに人間の脳を再現していると思いますが、どうも実際問題としては何かが足りないようです。
それは感情なのかもしれませんし、その他の要因があるのかもしれません。ただ、人間同士がしゃべっているのと、人工知能と喋っているのでは、違いがあるということです。

人工知能は人間の職業を奪うのか

少し前に話題になりましたね。多くの人が職を失うそうです。ただ、これって産業革命などもそうですが、文明が発達すると、必要なくなる職業というのが必ず出てくるので、仕方ないのだと思います。
わかりやすい例かなあと思うのは、「橋」でしょうか。橋ができたことで川を渡す船頭さんの仕事が無くなりました。実際、どうなのでしょうか。橋は作らなかった方が良かったのでしょうか。とても難しい問題ですよね。
というのも、江戸時代というのは、とても豊かな時代だったと言われています。少し前までいっぱいあったいわゆる中間マージンの元ができたのも江戸時代です。中間マージンを入れることで、値段は高くなってしまうのですが、中間の方たちも利益がでるので、総じてみんな豊かになるというものです。直販で安く買えるのはうれしいですが、中間で働いていた人たちは、結局違う職業につかなくてはなりませんでした。
そう考えると、人工知能が進化して、人間の仕事はどんどん奪われていってしまうのは、仕方の無いことですし、当然の未来なのかもしれません。ただ、理想的なことを言えば、人工知能やロボットが人間の代わりに働いてくれて、人間が十分休める時間が増えるような社会になるのは、喜ばしいことなのかなと思います。
ということは、人工知能の技術自体よりも社会の問題なのかもしれません。それは制度なのかもしれませんし、国のあり方なのかもしれませんし、一人一人の心持ちの問題なのかもしれません。

人工知能は自己学習するのか?

人工知能というと、人間と同じように考えて学習して成長していくというイメージを持っている方が多いように感じます。自己学習が人工知能の必須項目であると考えている方もいるようですが、実際には正しくないようです。
人工知能には、強いAIと弱いAIという概念があります。
強いAIと弱いAI – Wikipedia

弱いAI
強いAIとは対照的に、弱いAIは人間がその全認知能力を必要としない程度の問題解決や推論を行うソフトウェアの実装や研究を指す。弱いAIに分類されるソフトウェアの例として、ディープ・ブルーのようなチェスプログラムがある。

強いAI
コンピュータが強いAIと呼ばれるのは、人間の知能に迫るようになるか、人間の仕事をこなせるようになるか、幅広い知識と何らかの自意識を持つようになったときである。

これを読む感じですと、現在のところ強いAIというものは存在していないように思います。けれど、一般的に語られている人工知能って強いAIのイメージですよね。このあたりの誤解が、人工知能を知っている人と知らない人で大きな知識の差異があるようにも感じます。

考えるとは何か

人間は考える生物です。ロダンの考える人という銅像がありますよね。そのぐらい人間というものの本質を表しているのが「考える」ということなのかなと思います。
ただ、「考える」という言葉の意味を伝えるは、とても難しいですよね。「考えて行動する」と言う言葉がありますが、そこには何か明確なアクションがあるわけではないように思います。私はよく上司から言われるのですが、「考えて行動するな」とも言われます。これは下手に考えて、これまで培ってきたベストな方法を崩してはいけないという意味です。
例えば、空を飛ぶ乗り物を作ろうとしたときに、揚力の証明から行う人はいないですよね。ある程度、確立された物事というのは、変えようがないという話のように思います。ただ、それとは逆に固定概念を崩さなければいけないというケースもあります。その違いは、定理などによって確立されているかどうか、証明されているかどうかなのかもしれないなと思いました。
そして「考える」とは、未だ定理が確立されていなかったり、証明されていないことについての解答を導く行為なのかもしれません。「コンピュータは考えているのか?」と言われると、私的には両方なのかもって思いました。コンピュータだから、考えるor考えないの2択ではなく、人間と同じように状況によって変わるというスタンスです。
つまり、「考えるとは。解を導き出す行為」なのかなーって。そう考えると、人工知能は考えているのではないかなと思ったりしています。