なんとなーくのメモ。
思いついた話をメモったものです。
あんまりよくまとめられなかったなーって思います。また機会を改めて書き直そうかなと思います。
まずはIoTのおさらい
IoT(Internet of Things)は、日本でもバズワードとして流行りましたね。
Wikipediaには、
モノのインターネット(物のインターネット、英語: Internet of Things:IoT)とは、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。それによるデジタル社会の実現も指す。
モノのインターネット – Wikipedia
と書かれています。ちょっとわかりにくいですが、簡単に言えば、「家電製品などがインターネットとつながることで機能が拡張される」という感じです。実際には、家電製品だけではなく、あらゆる物がインターネットにつながるという概念ですが、一般消費者としてその恩恵を一番感じることができるのが、家電製品かなって思います。
Wikipediaには、次の概念として、ヒトのインターネット(Internet of Human:IoH)という言葉が書かれていますが、人間への適用には、かなり時間がかかると思います。理由としては、生体的な課題と倫理的な問題です。このあたりは、時間があったら、また書こうかなーって思います。
AoTの前にAIのこと
近年のバズワードの1つにAI(人工知能)があります。
Wikipediaによれば、
人工知能(じんこうちのう、英: artificial intelligence、AI)とは、「「計算(computation)」という概念と「コンピュータ(computer)」という道具を用いて「知能」を研究する計算機科学(computer science)の一分野」を指す語。
人工知能 – Wikipedia
と書かれています。
人工知能の話題で言えば、AlphaGo(アルファ碁)を挙げる方も多いのではないでしょうか。
AlphaGo(アルファ碁、アルファご)は、Google DeepMindによって開発されたコンピュータ囲碁プログラムである。 2015年10月に、人間のプロ囲碁棋士を互先(ハンディキャップなし)で破った初のコンピュータ囲碁プログラムとなった。
AlphaGo – Wikipedia
とても衝撃的な事件でしたね。
このあたりからニューラルネットワークやディープラーニングという言葉も広く知られるようになったように思います。しかしながら、人工知能に対する誤解も広がってしまったように思います。
アルファ碁は、人間がパラメータ決めるのではなく、実際にアルファ碁が自身と対戦して、勝ちパターンを蓄積していきました。これにより、驚異的な強さが生まれたのです。
ここで、大きな誤解が生まれてしまいました。アルファ碁が自己学習をしているという誤解です。言葉としては自己学習なのですが、人間の自己学習とは異なります。アルファ碁ができるのは、あくまで人間によって与えられた学習方法を実行したのであって、例えば将棋の棋譜を勝手に学ぶことはできません。
誤解というのは、アルファ碁が自ら学習したという点で、自己学習ができないのはAIではないという暴論まで生まれてしまいました。実際には、人間がアルファ碁に自分自身と対戦するという命令を与えたのにです。また、碁の場合、勝利というゴールが決まっていますので、とても制御しやすいのです。これはとても悲しい出来事でした。
少し話がそれてしまいました。
言いたかったことは、現状のAIは映画に出てくるようなAIではなく、あくまで人間の知的な行動の一部をコンピュータによって実現するものでしかありません。人間がコンピュータにルールを与えなければ、コンピュータは何もしてくれないのは、今も昔も変わりません。コンピュータの処理速度が早くなったことで、一部分においては人間よりも最適解を出すのが早くなっているというのが現状です。
人工知能が人間を凌駕するには、まだまだ時間がかかるでしょう。もし、そこに疑念を抱くのであれば、アルファ碁のコンピュータに向かってボールを投げてみてください。きっとアルファ碁は、ボールが当たっても、ボールが当たったことにすら気づかないでしょう。遠い未来には、それも変わっているかもしれませんが、それには大きなブレークスルーが必要なのではないかなーとワタシは思っています。
対話とAI
「話が全然違う方向に進んでいませんか?」という疑問は、ごもっともです。このセクションで話をつなげていきます。
2014年はAIにとって大きなターニングポイントになりました。
なんと、チューリングテストに「13歳少年」の設定の人工知能が合格したというのです。
チューリングテストに「13歳」の人工知能が合格|WIRED.jp
チューリングテストとは、
チューリングテスト(英: Turing test)とは、アラン・チューリングによって考案された、ある機械が知的かどうか(人工知能であるかどうか)を判定するためのテスト。
チューリング・テスト – Wikipedia
というもの。アラン・チューリングはエニグマを解読した有名な方ですね。
しかしながら、この合格については、
史上初のチューリングテスト合格者「Eugene」はテストに合格していないと著名な専門家たちが指摘 – GIGAZINE
4年前の「AIがチューリングテスト合格」騒動は何だったのか (1/3) – ITmedia NEWS
と、かなり懐疑的な意見が多いのが現状です。その理由として、ボットであることが挙げられています。
しかしながら、ボットも人間の知性を再現するという点ではAIです。また、対話データが5億通りある対話ボットと、ディープラーニングで対話データを学習した対話AIとを比較した場合、我々にその区別がつくでしょうか?
1秒間に1対話したとして、5億の対話を試すのには、16年かかります。そのころには、さらに対話データが増えていることでしょう。少し極端な例でしたね。
言いたかったことは、膨大なデータの前では人間の時間は短く、知性を判断することは難しく、また知性があると人間が勘違いすることもあるということです。もし、勘違いしたままだったら、人間は対話ボットを高度な対話AIと勘違いしてしまうでしょう。チューリングテストに合格というのは、それを意味しています。
つまり、対話という点については、2014年の段階で、人間が勘違いするほどの対話ボットが存在しているという点です。実際に、Twitterなどでも対話ボットが流行りましたね。もしかしたら、あなたがフォローした中にもボットがいたかもしれません。美しい人の写真を使ったTwitterアカウントには、多くのボットが存在していました。ワタシも騙された一人です。
人間との対話については、まだまだ細かい点で欠点はあるものの、かなり高度になってきているのは事実です。そして、例え、ボットだとしても、人間が対話しているように騙すことができるところまで来ています。
Internet of Things(IoT)からAgent of Things(AoT)へ
さて、今回の本題に入ります。Internet of ThingsからAgent of Thingsです。
最近、しゃべる家電というのが徐々に生まれています。それは対話というところまではいきませんが、少なくとも人間の問いに対して答えてくれる、つまり対話できている家電が増えてきているのは事実です。Amazon EchoやGoogle Homeもその1つと言えますね。
これはワタシが勝手に思っているのですが、今後は対話をメインとした物がどんどん増えていくんじゃないかなーって思っています。
で、ここで1つの問題というか、課題が出てきます。「なんでもできる対話AIができるのか?」というお話。
先程、5億通りの対話ボットの話を書きましたが、試すのも時間がかかるように、作るのにも時間がかかるわけです。ニューラルネットワークはいわばそこをデータだけ読み込ませて、うまくできないかなーって研究でもあります。
そこで、考えられるのが、特定の領域における対話AIです。例えば、ホテルの受付に特化した対話であれば、かなり実現度は高いですよね。
ただ、本当に全部コンピュータだけでできるのか?と言われると、まだまだ難しいところはあるのかなーって思います。でも、例えば、チェックインに関する質問、ラウンジの情報、お手洗いの情報など、受付の方がすることの一部を人間の代わりに行うことはできそうです。
人間の代替ではなく、人間の仕事の一部を代わりに行う、代理人的なAI、それが今の技術であれば、実現度がとても高いのではないかなと思っています。というか、実際に実現できているところも多いと思います。
代理人、そう、英語ですと、エージェント(Agent)です。ようやく話がつながりましたね。
IoTについては、かなりいろいろなところに浸透しているように思います。私達の知らないところで、すでにコンピュータは動いているというか。
2018年9月1日の朝まで生テレビの中で落合陽一氏が、
落合陽一「人間とロボット、どちらにお世話してもらいたいですか?」
介護老人「そりゃあ、人間じゃ。心がこもっとるからな。」
落合陽一「じゃあ、ウォシュレットと、おっさんにケツ拭いてもらうの、どちらがいいですか?」
介護老人「ウォシュレット(即答)」
落合陽一「要介護者にウォシュレットとおっさんにケツ拭いてもらうのどっちがいいか質問したらウォシュレットって答える」 #朝生 〜激論!"AI社会"と日本〜での話がわかりやすかった – Togetter
といった回答をしていたそうです。
このようにいつのまにか私達の周りにはロボットやコンピュータが浸透しています。
これまでは、単純に情報を取得し、または情報を送ったりして、その場の最適解を出すだけでした。それが、今、ちょっとずつ変わってきているのかなと思っています。
それが対話なのかなーって。Amazon EchoやGoogle Homeは、わかりやすい一つの例かなと思います。そして、それを表す言葉がAgent of Things(AoT)なのかなーって勝手に思っています。
なんとなく思いついたので、あまり定義がはっきりしないですが。。。
ただ、対話というと、日本語を話さないといけないと考えがちですが、実際には情報のやりとりができれば良いので、日本語である必要はないのかなと思います。
例えば、犬や猫などのペット。ペットは日本語を話しませんよね。でも、意思疎通はできていると思います。つまり、次の時代は、様々なモノと人が情報のやり取りができてつながる時代なのかなーって思ったりしました。