さて、だれもが平和主義者になるまで、
人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス(Amazon)
あとどのくらい待たねばならないのでしょうか。
フロイト
フロイトがアインシュタインへ送った書簡に書かれていた言葉です。
フロイトやアインシュタインが活躍した時代よりも、人類の文明はかなり進み、考え方や価値観も大きく変化しました。
しかし、とても悲しいことではありますが、21世紀になっても、戦争は未だに絶えません。
日本は平和を掲げてはいますが、実際問題周辺諸国との軋轢があり、例えば台湾有事などをきっかけに戦争に巻き込まれる可能性は否定できない状況です。
平和ボケなんて言葉がありますが、全人類が平和ボケするのが一番。
けれど、実際にはそういう状態になるには、当分かかりそうな状況です。
なぜ、為政者はそれほどまでに戦争に拘るのかはよくわかりませんが、少なくとも軍事行動をちらつかせている為政者たちは平和主義者でないことはわかります。
ではその国の国民はどうなのでしょうか?
皆、戦争をしたがっているのでしょうか?
家族や私財を失う戦争を望んでいる人はどれほどいるのでしょうか?
なんとなくワタシ的には、そこに大きな乖離があるように感じています。
なぜなら、為政者は絶対に戦争が起きても最前線で銃を持って戦うことはないからです。
ワタシはそれが戦争が絶えない理由の1つだと思っています。
戦争に積極的に関わるのであれば、それを宣言した人が最前線に行くべきでしょう。
しかし、実際には決して為政者を含め、戦争をしがたる人々の多くは様々な理由をあげつらい前線に行くことを拒否します。
なぜならば、自分は危ない目にあいたくないからです。
しかし、自分以外の人間が危ない目にあうことについては無頓着。
正直、どうでも良いと考えていると言えるでしょう。
そのような為政者や戦争をしたがる人々が、平和主義者になることは、おそらくないだろうなと。
そう考えると、「さて、だれもが平和主義者になるまで、あとどのくらい待たねばならないのでしょうか。」という言葉に対する答えは「永遠に無い」なのかもしれません。