ひとつのアイデアほど危険なものはない
あなたの潜在能力を引き出し行動を起こさせる149の名言(Amazon)
それが、あなたが持っている「ひとつだけ」なのであれば。
エミール=オーギュスト・シャルティエ
この言葉を読んで、以前アイデアソンに参加した時のことを思い出しました。
アイデアソンとは、一定人数のグループに分かれて、それぞれたくさんのアイデアを出すことを目的としたイベントのこと。
簡単に言えば、様々な人が集まってブレスト(ブレインストーミング)をみんなでやろうという感じです。
アイデアソンにしてもブレストにしても、目的はアイデアをたくさん出すこと。
それが箸にも棒にもかからないような、取るに足らないアイデアであっても、それらのアイデアを否定はせずに、アイデアを出し続けることがルールです。
ところが、グループの中の1人が1つのアイデアに固執して、それ以上アイデアを出すことを拒否し、さらに他の人のアイデアを否定するような発言を始めました。
ブレストだから否定は止めましょうと制しましたが、彼は決して話を聞きません。
仕方がないので彼が他者を否定する発言については、聞かないようにしました。
なぜなら、前述したようにアイデアを出すことが目的で、素晴らしいアイデア1つを出すことが目的ではないからです。
このアイデアソンには合計で10個ぐらいのグループに分かれて行われました。
最後にグループごとにアイデアを発表。
一応結果はワタシがいたグループが一番アイデアを出し、周囲から素晴らしいと喝采を受けました。
かなりの数を出したので、発表中に司会者の方から「まだあるの!?」と驚かれるほど。
確かに他のグループよりも3〜4倍ほどの数のアイデアを出していたので。
ただ、ワタシとしてはアイデアソンですから、当たり前のことだと思っています。
また、その中の1つのアイデアがなかなか良いと評価も受けました。
そのアイデアは、1つしかアイデアを出した人が否定していたアイデアです。
ワタシはそのアイデアを出した人は、xxさんですと答えて拍手して盛り上がりました。
ワタシのアイデアでは無かったことは残念でしたが、シンプルで良いアイデアだなってことだけ覚えています。
バツが悪いのは、そのアイデアを否定し、1つしかアイデアを出さなかった方。
会が終了後、早々に席を立ち、会場を後にしていました。
まあ、そうなってしまいますよね。
まさに、今回紹介した言葉を如実に表しているエピソードかなって思います。