人間の知性の現状において、
自由論 (光文社古典新訳文庫)(Amazon)
真理のすべての面が公平に扱われる機会は、
ただ意見が多様であることによってのみ得られる
ミル
最近のトレンドというか、傾向として多様性が求められるようになりました。
ただ、その一方で多様性を押し付けようとするような動きもあります。
様々な意見を求めているはずなのに、逆に多様性に反対する意見を認めないという、とても不思議な状況なんですよね。
矛盾しているというか。
ワタシが思ってしまうのは、多様性を自身の主張を通すための道具にしている人もいるのかなあって。
そう考えると、いろいろと合点がいくことも多い気がします。
そうなってしまうと、多様性を実現するという目的が変わってしまうんですよね。
ワタシ的にはそれが一番怖いなあって思います。
マイノリティなんかについても、同じようなことが起きている気がして、その揺り戻しが今起きているような気もしています。
大切なのは様々な意見を受け入れることで、多様性を押し付けることじゃないんじゃないかなって。
その結果、公平な機会が奪われてしまうかもしれないからです。
ただ、多様性を推進する人の中には、そもそもいろいろな意見を受け入れること自体を拒絶している人もいて、なかなか多様性の実現って難しいのかなって、最近は思っています。