人狼ゲームは、人狼というボードゲームをテーマにした映画です。人狼とは、
汝は人狼なりや?(なんじはじんろうなりや、Are You a Werewolf?)は、アメリカのゲームメーカーLooney Labs.より2001年に発売された、会話と推理を中心にしたパーティーゲームである。このゲームのルールはドミトリー・ダビドフが1986年に制作した「 Мафия Mafia(英語版)」が元になっているとされる。
汝は人狼なりや? – Wikipedia
という感じで、結構前ですが、ブームがあってテレビでも芸能人の方がプレイする番組が放送されていましたね。
さて、人狼ゲームの話。基本、人狼ゲームは映画ばかりだったのですが、ロスト・エデンでは全10話のドラマになっています。
全作品はこんな感じです。
- 『人狼ゲーム BEAST SIDE』(じんろうゲーム ビースト・サイド)
- 『人狼ゲーム CRAZY LIKE A FOX』(じんろうゲーム クレイジー・ライク・ア・フォックス)
- 『人狼ゲーム PRISON BREAK』(じんろうゲーム プリズン・ブレイク)
- 『人狼ゲーム LOVERS』(じんろうゲーム ラヴァーズ)
- 『人狼ゲーム MAD LAND』(じんろうゲーム マッドランド)
- 『人狼ゲーム LOST EDEN』(じんろうゲーム ロスト・エデン)
- 『人狼ゲーム INFERNO』(じんろうゲーム インフェルノ)
で、本題の人狼ゲーム ロストエデンが、Amazonプライム・ビデオにあったので、これまでとそう変わらないだろうなあという軽い気持ちで見始めました。
ところが、これがめちゃくちゃおもしろかったです(*^^*)
というのも、これまでの人狼ゲームは映画という尺の縛りがあって、まず最低でも人狼を知っていないと話についていけませんでした。また、2作目以降はルールも複雑になっていって、ある程度人狼をプレイしていないと意味がわからないことも多かったです。続編あるあるですね。
さらに言えば、話が駆け足になりすぎる感があって、主人公たちに感情移入しにくいというのもありました。世界観も結構ふわっとした感じで話が進んでいた感は否めません。
しかし、人狼ゲーム ロストエデンでは、ドラマということで尺があるので、しっかりと説明もありますし、登場人物たちの素顔にもフォーカスが当てられていて、感情移入もしやすかったです。
かなーりおすすめの作品。
そして、人狼ゲーム ロストエデンの続編が人狼ゲーム インフェルノになります。こちらはロストエデンを見てからでないと、面白さがわかりにくくなっているので、ぜひ、ロストエデンを見てから見てほしい作品です。
人狼ゲーム インフェルノもワタシ的には結構面白かったです。どうしてもドラマに比べると駆け足感はありますが、ドラマを見てからだと、世界観に入りやすいというのはあります。そういう意味で人狼ゲームの映画の中では一番良かったです。
ネタバレありレビュー
人狼ゲーム ロストエデンでは、登場人物たちの二面性というか、裏の顔みたいなものがテーマになっていて、うまくミスリードさせる作りになっています。これはワタシ的にはすごく良かったなーって思いました。
また、無意味な犯人探しというのも、とても良かったです。というのも、いきなり人狼ゲームに参加させられたら、そういう感じになるだろうなあって思うので、うまく尺も伸ばせますし、それが人狼ゲームだけではない、人間ドラマを生み出していて、ストーリーに深みが出ていると思いました。
そして、人狼ゲーム ロストエデンの最大の良さは、ラストシーンにあります。
ぜひ、見てない方は見てから読んでほしいのですが、ラストで前半戦が終了と出て、後半戦の冒頭が流れます。
そこで、今回人狼ゲームへの参加を画策した向 亜利沙が想いを寄せる水谷 和希が参加させられているシーンがあります。これが、本当に良かったです。大興奮!
ロストエデン全10話は、これを見せるための前フリだったわけです。久しぶりにビックリしつつ、ストーリー考えた人すごい!って思いました。
そして、人狼ゲーム インフェルノに入ります。人狼ゲームの後半戦ということで、サクサク話が進むのですが、一番の見所は主人公 野々山 紘美の変化です。
ロストエデンでは村人で正義感の強い役でした。いうなれば、ライトサイドです。そして、インフェルノでは人狼側になってしまいダークサイドへ落ちていくのです。これも素晴らしいなーって思いました。ロストエデンが丸々前フリになっていて、なおかつ構図が真逆になっていきます。
それは主人公だけではありません。ロストエデンでめちゃくちゃ人狼っぽくて怪しかった浅見 ルナはインフェルノでは良い人になっていきます。ロストエデンで憑き物が落ちた感じです。
また、ロストエデンでは仕組んだ側で強いキャラクターだった向 亜利沙は、インフェルノではどんどん弱くなっていきます。
今回、主役を演じた武田玲奈さんが本当に良かったです。ロストエデンからインフェルノを通して、キャラクターがどんどん変化していくのが見ていてとても良かったです。
最近見た中では、ワタシ的にダントツで面白かった作品。人狼ゲームの中では群を抜いて面白い作品だと思います。ドラマがあっての映画という作品なので、映画単体では評価ができない作品。ぜひ、ドラマから見てほしいです。どちらもAmazonプライム・ビデオで観ることができます。