ベストセラー「非常識な成功法則」のマンガ版。マンガ版では「非常識な成功法則」の基本的なところを紹介しています。
やりたくないことリスト
ワタシ的に一番興味深かったのは、やりたくないことリストを書き出すということです。自分の目標を明確にするという話は、よくありますよね。けれど、本書ではやりたくないことリストが重要と書かれていました。
著者は「やりたくないことを無理してやるから、悩んで挫折するのでは?」と書いています。確かに、目標達成のために、コレはやりたくないけどやらないといけないとなると、心のハードルが高くなって、なかなか手をつけにくい時がありますよね。で、手を付けないまま日が過ぎていく・・・。
また、実際に目標達成のためにと思ったら、意外と違う方法もあったりすることがあります。つまり、やりたくないことを明確にすることで、目標達成にむけたやるべきことが選別でき、そこに力を入れることができるというわけです。
本書の中では、嫌な顧客の話が事例として書かれていて、「嫌な顧客と付き合いたくなければ、良い顧客に魂を込めて接客するようになる」ということが書かれています。これは確かにそうですね。また、嫌なことをやってお金をもらうというのは、サラリーマン的でもあり、たとえ独立したとしても、サラリーマン時代と苦しさは変わらない気がします。
やりたくないことを明確化するというのは、目からウロコでした。
SMARTの原則で身近な目標を設定
本書では大きな目標を立てたあとに、SMARTの原則で身近な目標を立てるということが書かれています。
SMARTの原則とは、
「S」Specific:具体的である
「M」Measurable:測定ができる
「A」Attainable:同意している
「R」Result-based:現実的である
「T」Time-oriented:期限が明確である
に沿って短期目標を立てるというものです。
SMARTの原則自体はとても有名なフレームワークでジョージ・T・ドラン氏が1981年に論文で発表したものだそうです。ネットで見ると、いかにも自分が作ったフレームワークのように書いている人が多数いて、ちょっと驚きました。
このSMARTの原則は、わかっているようで、なかなか設定が難しいですよね。本書を読んで、改めていろいろと考え直してみる良い機会になりました。
また、本書で紹介されていたフォトリーディングについて、ちょっと興味がわきました。速読とはちょっと違うようですが、時間があるときに、本も読んでみようかなと思いました。
ビジネス書界の神、実践マーケッター神田昌典先生のベストセラー著書『非常識な成功法則』が待望の漫画版として発売!
マンガでわかる 非常識な成功法則
著者:神田 昌典