ABEMA PrimeのYoutube動画「【ねこホーダイ】救われる猫も?ノー審査で飼えるサービスに批判」を見ました。
ねこホーダイとは
月額380円で会員になると提携先のシェルター猫を無料で譲り受けることができるサービス。もし飼えなくなってしまった場合には提携先のシェルターに無料で引き取って貰えるというのが特徴です。
指摘された問題点
動画では、
- 審査が甘い
- ねこホーダイという名前が悪い
- 提携先の情報が無く不信感がある
- 猫の命を大切に扱っているとは思えない
といった批判がありました。
野良猫や猫シェルターの課題
そもそもこのようなサービスが生まれた背景として、野良猫や猫シェルターが抱える課題があります。
野良猫については地域によって増加していることで、環境問題が発生しているところがあります。
- 野良猫問題の解決にむけて|くらしの情報|東京都新島村
- 飼い主のいない猫(野良猫)による被害について – 新座市ホームページ
野良猫については猫シェルターなどで保護するという方法もありますが、猫シェルターも数が多くなると受け入れきれない状況もあります。
猫の殺処分は減っている
現状として猫の殺処分については年々減少傾向にあります。
これはペットしての猫に対する人間の意識が変わってきたことが大きな原因なのではないかと推測されます。これは審査が厳しくなったり、飼う側の意識が変わってきたということです。
ですので全体としては野良猫の問題は改善されていると言えます。
マッチングならOKではないか
議論の中ではシェルターと飼い主をつなぐマッチングに特化するならOKではないかという話でした。
つまり、猫の命に対する責任はシェルターと飼い主で担うということです。
ねこホーダイでは提携先シェルターが公開されていません。そのため、責任の所在が不明瞭であり、サービスや会社自体が怪しいと思われてしまっているということです。
他にも細かい点はありますが、そのあたりが改善されていけばサービスとしてうまくいく可能性があるように思います。
IT、インターネット人材の課題
議論の中で抜けているなと感じた点としては、シェルター側のIT、インターネット人材でしょう。
シェルターや保護団体の中にITやインターネットに精通した人材を雇うという考え方自体がそもそも無いように思いました。
ただシェルターや保護団体がIT人材を雇うというのは、なかなか難しいと思います。
それがこのようなサービスが生まれた理由の1つではないかなと感じました。
もしシェルターや保護団体がもっとITやインターネットを活用できていれば、もっと救えた猫の命があったかもしれません。
実際に議論では責任問題の話がメインになってしまい、本来の目的である「猫の命を救う」という点から話が逸れてしまっているように思いました。
ねこホーダイのサービス是非の議論ではありますが、その目的はあくまで「猫の命を救う」ことであって、新しいサービスを否定して潰して、サービスによって救われるかもしれなかった猫の命が救えなくなってしまうこともあるように思います。
ただ議論でも指摘があったように、飼い主によっては猫をぞんざいに扱う方もいると思いますので、やはりある程度の審査は必要なのかなと思いますし、飼い主の方が不慮の事故などで飼えなくなった場合のケアも必要に思います。
そのあたりのバランスが大切だと私的には思いました。