Pandemic: The Board Game(パンデミック)- iOSボーゲームアプリレビュー

投稿者: | 2016-10-09

Pandemic: The Board Game(パンデミック)は、世界に広まるウイルスを皆で協力して撃退する協力型ボードゲームの傑作「パンデミック」のiOSアプリです。エピデミックやアウトブレイクで世界が一気に絶望的な状況に陥ったり、そんな中、世界を救う希望を見出せたりと、ドラマチックな展開が起きやすい、素晴らしいバランスのゲームです。パンデミックのボードゲームは、リニューアルされており、アプリはリニューアル後のものになっています。
¥840

ゲームの概要

パンデミックは、世界に発生したウイルスを撃退する協力型のボードゲームです。
自分の手番では、移動したり、ウイルスを除去したり、ワクチンを開発したり、研究所を作ったり、カードを交換したりが合計4回できます。
その手番が終わるとウイルスが拡散するフェーズに入ります。
これらを繰り返しながら、ウイルスを撃退できれば勝利です。また、ウイルスが拡散するアウトブレイクが4回起きたり、手番に使うカードが山札から無くなったりすると負けとなります。

アプリの特徴

iPhone・iPadアプリ。
1〜4人プレイ。
1台でプレイできます。

アプリの拡張セット

・迫りくる危機:役割とイベント¥240
6つの新しい職業と8つの新しいイベントや5人プレイ、2つイベントカードが追加されています。
・迫りくる危機:猛毒株¥240
ゲーム展開を変える8枚のエピデミックカードが追加。

レビュー

結論から言います。めっちゃ面白い!
個人的にパンデミックはリアルなボードゲームと拡張版も買っているのですが、iPad版めちゃくちゃ良いです。
まず、アウトブレイクの処理が楽(笑)
特に連鎖した時は、iPadならではだなと。
また、初代iPadでプレイしていますが、快適にプレイできているのも○
最近、新しいiPadでないと動かないアプリも多いので個人的にうれしいです。
難点があるとすれば英語ぐらいでしょうか。
とにかく、個人的には大満足の一作です。

プレイ

最初にチュートリアルを受けるかどうかを聞かれます。
3段階になっていて、初心者向け、リアルなボードゲームのパンデミックをプレイしている方向け、特にチュートリアルがいらない人向けがあります。

今回は、チュートリアルなしで進めました。
基本4人プレイです。
ランダムで職業を決めることもできますし、選択もできます。

今回はランダムで。
こんな感じでゲームスタートです。

画面を見てもらうとわかりますが、様々なものがアイコンで表示されています。
英語がわからなくても、パンデミックをプレイしたことがある方なら、アイコンで大体の意味がわかるのはうれしい仕様です。

ユーラシア大陸が結構危ないのでJALARTAに研究所を建設しました。

ウイスルのコマが3つ以上同じ都市にあり、さらにウイルスコマがその都市に増えるとアウトブレイクがおきます。
で、絶賛アウトブレイク中。

アウトブレイクは8回起きると負けです。
アジアのワクチンを開発し、ユーラシアを鎮圧しつつあったのですが、ヨーロッパが・・・。

そして、ゲームオーバー。。。

レベルは初級だったのですが、負けてしまいました。
ユーラシアのアウトブレイク連鎖がかなり大きかったのが原因です。
次回は、世界を救いたいと思います。

職業カード

・Contingency Planner

1アクションを使って、捨て札からイベントカードを1枚カードを保持することができます。そのイベントカードを使うときは、捨て札にはいかず、ゲームから取り除かれます。
日本語だと、災害時緊急対策係のような意味でしょうか。
・Dispatcher

1アクション使って、自分以外のコマを移動させることができます。また、1アクションを使って自分の都市に呼び寄せることが可能です。
日本語だと通信指令係という意味だそうです。
・Medic

ウイルスを除去する時、通常は1つのところを全部除去できます。また、ワクチンが開発されると、移動した際のウイルスを自動的に除去します。
日本語だと衛生兵という意味だそうです。
・Operation Expert

自分のいる都市のマスに研究施設を建てることができます(カードを使う必要なし)。
また、研究施設があるマスで都市のカードを捨てると、好きな都市に移動できます。
日本語だと設営部隊という感じでしょうか。良い訳がわかりませんでした。
・Quarantine Specialist

このコマがいる都市とつながれている都市は、アウトブレイクやウイルスが増えません。
日本語だと検疫専門家でしょうか。
・Researcher

通常、1アクションでカードを渡すときは今いる都市のカードしか渡せませんが、リサーチャーは好きなカードを他のプレーヤーに渡すことができます。
日本語だと研究者ですね。
・Scientist

ワクチンを作る時、通常は同じ色のカードが5枚必要なのですが、サイエンティストは4枚でワクチンを作ることができます。
日本語だと科学者ですね。

スペシャルカード

スペシャルカードはゲーム中いつでも使える特殊なカードです。
好きなコマを好きな都市に移動する。

インフェクションデッキ(感染ステップに引く山札)の上から6枚を見て、好きな順番で戻す。

好きな場所に研究施設を建てる。

次のインフェクションシティステップ(感染ステップ)を飛ばす。

インフェクションディスカードパイル(感染ステップで感染処理がされ、捨て札になった都市カード)の中から1枚をゲームから取り除く。

ルール参考ページ

以下で、日本語のルールが公開されています。
Pandemic Japanese Rule | Pandemic | BoardGameGeek
旧版のルール。新版では、役職などが変わっています。

初心者におすすめパンデミック:完全治療(ザ・キュア)

パンデミックのルールをベースによりシンプルな形にしたボードゲームにパンデミック:完全治療(ザ・キュア)があります。パンデミックはどちらかというとちょっと重めのボードゲームなので、初心者の方がいきなりはじめるにはちょっと厳しいかもしれません。パンデミック:完全治療(ザ・キュア)は、そんなときにおすすめのボードゲームです。

ボードゲーム版

ボードゲームというと日本では、将棋や囲碁、人生ゲームなどがメジャですが、海外では大人から子どもまで楽しめるボードゲームが様々存在します。
近年、アメリカではボードゲーム市場が徐々に拡大していて、日本でも世界のボードゲームブームを追いかけるように段々とボードゲームのプレイ人口が増えています。
基本的にボードゲームというと人と人が対戦するゲームが多いのですが、世界的に人気のボードゲームの中には、協力型のボードゲームが存在します。
いくつかある協力型ボードゲームの中でも、ゲームとして評価が高く、そして人気も高いのがパンデミックというゲームです。
最初にリリースされたパンデミックは拡張版も発売され、どちらも日本語版が出るほどの人気です。そして、リニューアル版もリリースされるほどのロングセラーとなっています。世界的には有名な作品ですが、日本ではまだまだ知らない方も多いですね。
パンデミックは、世界中に蔓延したウイルスをプレーヤー同士協力しながら、退治していくゲームです。
映画アウトブレイクやコンテイジョンなどをボードゲームにしたと考えていただくと分かりやすいかもしれません。
プレーヤーは、科学者などの役職につき、それぞれの特殊能力をうまく使いながら、世界を救うために戦います。
ウイルスは自分たちの手番が終わると、徐々に増えて行きます。また、ある一定以上ウイルスが蔓延するとアウトブレイクを起こし、近隣の都市にウイルスが飛び火するので、常に緊迫した状況が続きます。
たぶん、今までに味わった事がないゲームだと思いますので、ぜひ、この世界観とゲームシステムを楽しんでみてください。
自分で購入しなくても、ボードゲーム会などでプレイされることもあるゲームですので、自分の地域のボードゲーム会を探して、一度プレイしてみて欲しい作品です。
ちなみには私は拡張版も持っていて、iPad版も買っているぐらい好きな作品です。