昨日「夢をかなえるゾウ」を読んで、とてもおもしろかったのでその勢いで「夢をかなえるゾウ2」も読んでみました。
物語重視
「夢をかなえるゾウ」の1作目では成功法則について1つ1つオムニバス形式で話が進んでいき、多くの成功法則について語られていました。
2作目は、逆に物語重視になっています。ストーリーはこんな感じです。
万年売れない芸人、西野謹太郎のもとに傍若無人な成功神・ガネーシャが現れた!しかも横にいるのは“貧乏神”の幸っちゃん…て何それ?第二弾のテーマは、生きていく上で避けては通れない“お金”の話。「夢」を実現させようとする人は「お金」とどう向き合っていけばいいのか。笑って泣けてタメになる自己改革小説第2弾。
前作はガネーシャだけでしたが、そこに貧乏神も現れて、より物語っぽくなっています。
主人公が芸人ということですが、あくまで小説なので、徹頭徹尾シュールなお笑いになっているので、爆笑したいという人向けではありません。シュールな笑いが好きな方は、かなり楽しめると思います。
次の項目からはネタバレも含むので、新鮮な気持ちで読みたい方は読み飛ばしてくださいね。
追い詰められている時に読みたい本
本作がストーリー重視になっているのは、たぶんですが、テーマが「成功するための心のあり方」だからじゃないかなーって思います。
つまり、何かxxをしたら、成功に近づくというわけではなく、成功するためには心も大切ということ。
前作でも、欲にとらわれるとうまくいかないという話がありましたが、本作ではそれを全面に押し出している感じです。
欲にとらわれないための心のあり方と言った方がわかりやすいかもしれません。
その象徴が貧乏神ということかなって思います。
貧乏が良いというわけではなく、貧乏であることで、自分の心の余裕を失っていませんか?ということ。貧乏から抜け出すには、その心のあり方が大切というお話です。
これ、貧乏かどうかは別としても、なんとなーく、感じるところがありました。特に今回のコロナウイルスの件で、Twitterを見ていると、ちょっと気が滅入っちゃうようなことが、いろいろとありますよね。
ニュース的なところよりも、品性を疑うような発言を平気で言っている人たちがいて、とても悲しい気持ちになります。こういう追い詰められた状況だから、心の余裕が無くて、そうなっているのだと思いますが、それってある意味、貧乏とか借金とかで追い詰められている人と状況は一緒なのかもって感じました。
そう考えると、追い詰められている時に読みたい本ではあるかなーって思います。
1作目はおすすめ、2作目は人を選ぶ
ビジネス書としても役立つのは1作目かなって思います。2作目は1作目を踏襲した上で、追加の内容という側面があるので、分量も内容もちょっとボリュームに欠ける感じです。1作目と同じ感じで期待すると裏切られるかも。
1作目はビジネス書に近い側面があったこともあり、ワタシ的にはかなりおすすめです。
詳しくはこちら → あなたが成功しない理由教えます 「夢をかなえるゾウ」Kindle読書 | Aoi Yuki Blog
逆に2作目はストーリーを楽しむというのがメインになってくるので、作者のセンスと合うかどうかで、かなり作品に対する評価は変わって来るかなって思います。ビジネス書としては、ワタシ的に少し物足りない感はありました。
著者:水野 敬也