ロスカットとは、損失が拡大しないようにルールに基づいて取引を確定させることです。ロスカットは難しいとされていますし、ロスカットをしないという選択肢もあります。いろいろな考え方がある中で、本書はロスカットが重要としていますので、同じ考え方向けの本となります。
防御こそ重要
本書の最大のポイントは、株で儲けるには防御力こそ重要という点。防御力を高めるための方法として、ロスカットが正しくできることを挙げています。
その防御は徹底的で、例えばナンピンは意味がないと言い切っています。ナンピンについては、賛否両論ありますが、著者は、そもそもナンピンをするような状況に陥ったことは、最初の読みが間違っていたためとしています。それを無理やりリカバリしようとするのは冷静な判断ではないということです。間違っていたことをちゃんと認めることが重要としています。
ある程度株関連の用語を知っている方向け
ロスカットする際のルールについて、具体例を元に紹介しています。ただ、用語の説明などはないので、ある程度株関連の用語を知っている方向けの本だと思います。
Kindleのみ販売。
目次を見て良さそうであれば、見る感じで良いかなと思います。
チャート分析法の神髄は、「小さく負けても全体で大きく勝つ」ことですから、傷の浅いうちに、こまめに損切を行い、余裕のあるキャッシュを常に手元に置いて、チャンスを見つける度に利益を増やすことに努める、そういう方法に勝るものはありません。ストップ・ロスを設定して大事な資金と利益を守りましょう。
大きく稼ぐトレーダーは『ロスカット』が上手 「大きく稼ぐトレーダー」シリーズ Kindle版
著者:秋津学