自分が人生でなしたこと、
Amazon:ヘッセ 人生の言葉 〈エッセンシャル版〉
築きあげたこと、
行なったことを、
誰か立派な人から
認めてもらいたいと思う気持ちを棄てなさい。
また、世間の基準に照らし合わせて
点数をつけるようなこともやめなさい。
自分でなしたことについては、
自分の個人的な尺度で測りなさい。
いつもそうしていれば、
人真似ではない自分自身の本当の人生が
生きられるようになるから。
ヘッセ『書簡1949』
承認欲求というのは、誰にでもあること。
ただ、その承認欲求にとらわれてしまうと、本当に自分がしたかったこと、やりたかったことが実現できなくなってしまうこともあるのかなって思います。
困っている人を助けたいと思って始めた事が、いつの間にか困っている人に感謝されることが目的になってしまい、その感謝を困っている人以外にも求めてしまうという感じです。
ワタシは困っている人を助けているのだから、みんなワタシに感謝すべきと思ってしまうと、自分に感謝しない人は敵だと考え、その人達を攻撃してしまうなんてこともありますよね。
本当は困っている人を助けたいというのが目的だったのに、いつの間にかその目的が手段になり、困っている人を助けることで承認欲求が満たされることに悦に入ってしまうというか。
でも、人間ですから、誰しもが同じような状況に陥ることはあるんだろうなってワタシ的には思います。
だからこそ、「誰か立派な人から認めてもらいたいと思う気持ちを棄てなさい。」という言葉はとても大切な気がしました。