怒りたけった人は、
ブッダの真理のことば 感興のことば (岩波文庫)(Amazon)
善いことでも悪いことだと言い立てるが、
のちに怒りがおさまったときには、
火に触れたように苦しむ。
ブッダ
ワタシの心にズサっと刺さりました。
痛いところを突かれた感じです。
確かにワタシ自身のことを振り返ってみると、イライラとして怒ってしまったときに、相手をやり込めることしか考えていないことが多いかなって。
やり込めるために論理を構築しているので、その内容には善いことも悪いことも含まれているんですよね。
単純に相手が犯罪などをして悪いことが明確な場合はそんなことは起きません。
そういうことが起きるのはイライラしたとき。
相手が善かれと思ってしたことでも、イライラして気に触ってしまうと、それ自体を否定しようとしてしまうんですよね。
一番最悪なのは、振り上げた拳を振り下ろせなくて、理由のわからないことを言ってしまうとき。
例えば、相手に怒りをぶつけて問いただしてみたら、その相手が全然関係無かったり、他に原因があったときです。
そしてもっとも悪いのは、何でちゃんと言わなかったんだと言って相手を怒るパターン。
怒っていると自分の否を認めたくないですから。
シンプルに相手が知っていて言わなかったら、例えば不正を見て見ぬふりをしていたら、まあまだ否はあるのかもしれません。
でも、まったく知らないときもあるんですよね。
そして、今度は、知らないこと自体、悪いみたいなことを言い始めたりします。
自分のことだけじゃなくて、ちゃんと周りを見ていなかった相手に否があるという怒り方です。
もうこうなってくると完全に手遅れ。
相手は今後、話をちゃんと聞いてくれることは無いでしょう。
本当に反省です。