実に自己は自分の主である。
ブッダの真理のことば 感興のことば (岩波文庫)(Amazon)
自己は自分の帰趨である。
故に自分をととのえよ。
商人が良い馬を調教するように。
ブッダ
ブッダの教えとしては、ざっくり言えば様々なことを捨て、何が起きても心に波風が立たない精神を培い、解脱を目指すことなのかなってワタシは捉えています。
ですので、ワタシたちの生き方とは全然目的も違うし、過ごし方も違うのですが、「自分をととのえよ」という言葉は、解脱を目指す目指さないに関わらず、誰しもが考えておきたい言葉だと感じました。
端的に言えば、セルフコントロールをちゃんとしなさいという言葉かなと思います。
単純に欲望を抑えるとも言えますが、ワタシ的に瞑想とかも自分をととのえることになるのかなって思いました。
つまり、本能や感情に振り回されないようにする時間を作るということ。
本能や感情のままに自由に生きることは、悪いことはではありません。
ただ、共同体の社会においては、誰かの自由が誰かの自由を奪うことが往々にしてあります。
そのため、その節度というか、線引きというか、距離感みたいなものが、とても重要なのかなって。
それを自分自身で認識することが「自分をととのえよ」でもあるように感じます。
そしてそれができるのは、自分自身なのだろうとも思います。
もちろんコーチやメンターなど、客観的な視点を取り入れることで、自分をととのえることもできますが、コーチやメンターを使うという選択が、そもそも自分自身の選択なんですよね。
だから、やっぱり自分自身でしか、自分をととのえられないような気もしました。