何も考えずに見るのが良い感じ。ラストに向かっていろいろなことが判明しますが、ネタバレ的にはギフトって言葉なのかなと。原題はThe Giftです。Theがついた時のGiftには、天賦の才といった意味があります。つまり天からの贈り物ってことですね。ワタシ的には深読みして、The Giftが赤ちゃんのことを指しているのかなって思いました。つまり、タイトルでオチを言っているというわけです。
さて、生まれた赤ちゃんが、サイモンの子どもなのか、ゴードの子どもなのかという話ですが、ワタシ的にはサイモンの子どもで間違いないと思います。
そもそも嘘をつかれてひどい目にあったゴードですが、何も無かったわけなので、今回の復讐でも何も無かったが正解だと思います。最後に「心を弄ばれる気分はどうだ？」と言っているので、ほぼ間違いないと思います。
けれど、その前にゴードが言った「嘘をつく人間は人を信じられない」が、本作のポイントかなって思います。つまり、ほぼサイモンの子どもなことは間違いないのですが、それを信じきれないサイモン自身の苦悩がラストシーンなのかなって思います。遺伝子検査をすれば、すぐにでもわかるでしょう。でも、それすら怖くてできないというのがサイモンの心境なわけです。そもそも「なぜ遺伝子検査をするの？」とロビンに言われたら、さらに困りますからね。
「目を見ればわかる」というセリフも同様です。赤ちゃんの目を見れば、サイモンの子どもだとわかるのですが、それを信じきれないサイモン自身がいるという話。嘘をつき続け、人を騙し続けてきた報いと言えるかもしれません。