概要
端的に言えば、SEOの本です。Googleからの検索流入を高めるコンテンツ作成方法の集大成的な内容になっています。
重要なキーワードは、潜在ニーズです。
また、わかりやすい文章作成術についても、かなり細かく書かれていて、これ一冊あれば、SEOを重視したブログ作成のコツは網羅できていると思いました。
価値あるコンテンツとは
まず、著者が定義する価値のあるコンテンツをざっくりまとめると以下のような感じになります。
タイトルを書く際に重要な点
- 狙いたいキーワードが入っている
- 記事の中身とベネフィットが入っている
- 数字
書き出しで重要な点
- ユーザの悩みが明確
- 解決策
- 根拠
- 共感
- ベネフィット
本文で重要な点
- ユーザニーズを満たしている
- そのページで完結
- 結論を先に書く
- 結論の後に理由
- 具体的事例
- 中学生でもわかる
- ユーザに考えさせない(直感的)
- 専門用語を使わない
- オリジナル記事
- すぐに行動に移せる
- 行動を喚起させる
- 無駄な文章を排除
- 図やグラフ
- ベネフィット
ざっと眺めただけでも記事の書き方が変わりそうです。
前提として、本書はSEOの本であると紹介しました。ですので、あくまで検索から流入を狙った記事の作成方法ということです。
ここでのポイントはズバリ
「悩みを解決すること」
です。
確かに、ワタシが書いているブログでも、文章量が少ないのに、ずっと読まれている記事があります。
例えば、
Word スタイルの変更でフォントが変わらないときの対処法 – Office 365 for Macメモ | Aoi Yuki Blog
です。
これはワタシが実際に困っていろいろと試して解決したときのメモです。Webで検索するとこの手の記事が多いので、著者が言いたいことはすごくよくわかりますね。
ゴミ記事とは
本書ではゴミ記事を
- セールス要素
- 自分の主張優先
- 主観のみで根拠なし
- 具体例がなく抽象的
- 辞書や教科書のような内容
という感じでまとめています。
この中で、もっとも重要だとワタシが思ったのは、「辞書や教科書のような内容」になっていること。
確かに辞書は、わからないことを知るための本、つまり「悩みを解決すること」に繋がりますが、辞書って読む機会は少ない気がします。
悩みを解決する=潜在ニーズを満たす
本書を通して、一貫しているのは、
「悩みを解決しベネフィットを与えること」
です。
で、その悩みとは何か?が一番重要だと思いました。
それを端的にあらわしているのが、
「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」
です。
顕在ニーズとは、その人が意識しているニーズのことで、検索ワードのこと。
潜在ニーズとは、その人が無意識に欲しているニーズのことで、解決したい悩みです。この潜在ニーズがめちゃくちゃ重要という話。
例えば、「面白いアニメ」と検索した人がいたとして、その人の顕在ニーズは、まさに検索ワードそのものですが、潜在ニーズは複数存在します。具体的には、面白いアニメを見て、泣きたいのか、笑いたいのか、感動したいのか、ワクワクしたいのかという話。それは人によって異なるわけです。
それをどうやって見つけるか、そしてコンテンツにするかが、本書での一番のポイントだと思います。
記事の構成基本は「結論→理由・根拠→具体例」
これもとてもわかりやすいですね。本書だけでなく、一般的に言われていることでもあります。
ビジネス書などでも結論から書けというのは、よくありますね。
この構造を常に頭においておくだけで、かなりコンテンツの内容は変わって来そうです。
SEO重視のブログ作成ならこれ一冊で十分
ブログで稼ぐことを考えているのであれば、本書はぜひ読んでおきたい一冊だと思いました。基本的なところから、かなり細かい文書作成方法までしっかり書かれていて、とてもわかりやすかったです。
本書は昨日読んだ「人気ブログの作り方: 5ヶ月で月45万PVを突破したブログ運営術」とは方向性がまったく逆のアプローチになるので、自分に合ったブログ作成方法を見つける上で、どちらも読んでおきたい本だと思いました。
書評:人気ブログの作り方: 5ヶ月で月45万PVを突破したブログ運営術@Kindle読書 | Aoi Yuki Blog
というのも、冒頭で書いたように、本書はSEOを意識したコンテンツ作成術だからです。
近年、人気を博しているYoutuberは、どちらかといえば、「人気ブログの作り方: 5ヶ月で月45万PVを突破したブログ運営術」の方法です。つまり、時代は代わり、新たな集客方法が生まれているといえます。
逆に本書は、Google登場以後の集大成的な内容になっています。コツコツとブログを作っていく方法です。
どちらも正しい方法だと思います。あとは、自分に合うのがどちらなのか?という話かなーというのがワタシの感想です。
SEO関連の情報はネットでもいろいろと出ていますが、本としてまとまっているものを1つ読んでおくと、ネットの情報の理解も深まると思います。