権力者の最後のよりどころは、
カント. 永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編(Amazon)
確実に期待することのできる政治的な栄誉である。
どのような方法で獲得したかは問題ではなく、
権力が拡大することこそが栄誉なのである。
カント
LGBT法案しかり、AV新法しかり、インボイス制度しかり、最近話題になる新しい法律の話題では、当事者の人たちの意見が反映されずに進んでいるものが多いように感じます。
政治家としての箔というか、栄誉は、結局実績にあるので、まずは法律なり制度なりをとりあえず作ることが目的になっているからではないかなって。
結局様々なとろこに歪みが出てしまい、法律が改正されることが結構多い印象です。
個人的には、最初はむしろ厳しくするのではなくて、少し緩い法律から初めて、ちょっとずつ改正していく方が抵抗が少ないじゃないかなと思います。
AV新法にしても、結局、表でこれまで把握できていたのに、AV新法によって収入を得られなくなってしまい、違法な方へ流れてしまった人も多いようです。
そもそも女性を守ることが目的だったはずなのに、性的搾取される人を増やしてしまい、まさに本末転倒になっています。
なぜこんなことになったのかと言うと、目的が女性を守ることではなくて、議員としての実績、つまり栄誉を得ることが目的になっているため。
実績ができれば、それだけ権力を拡大できます。
また、インボイス制度についても、段階的に導入する形の方が良かったのではないかなって。
結局、改正によって内容が変わっていますよね。
これも当事者の負担をまったく考えず、実績を作ること、つまり制度を作って税収を増やすという実績によって、自身の栄誉を得ることが目的になってしまっているからです。
そもそも自分たちで会計や事務処理などをしない人たちが、法律を作っているわけですから、齟齬が出てしまうのは当然。
現場のことは全く知らないわけです。
税収が足りなくて、社会保障費がという意見もありますが、そもそも無い袖は振れません。
それを無理やり増税で賄おうとするから、話がおかしくなるんじゃないかなって。
だって、会社にしても家計にしても、収入以上にお金って使えないじゃないですか。
30万円の収入しかなくて、支出が40万だったら、10万円分の支出を減らすのが普通。
でも、政府は増税と言えば、収入を40万円に増やすことができてしまうのです。
そこが問題。
ではなぜ増税するのかと言えば、政府にお金が集まれば、それだけ権力を得られるからです。
政治家や官僚の一声で、お金の流れが決まるわけですから、そこにおもねることになります。
結局、増税も権力者の権力拡大の手段なわけです。
この根本的な部分が改善されないかぎり、日本は今後も増税が続きますし、成長はしきれないでしょう。
なんでしょうね。
歴史の勉強で参勤交代を学びましたが、増税ってまさに参勤交代と目的は一緒なんですよね。
国民に力を持たせないようにするための施策という意味で。
で、国民に力が無くなれば、国としてはどんどん貧しくなるのですが、権力者が目先の権力に囚われている限りは、この状態は当分続くだろうなあと。
悲しいですけど、これが今の日本の現実だとワタシは思っています。