「問題を正確に定式化できないのは、往々にしてその問題が深遠だからではなく、誤っているからなのだ。」カルロ・ロヴェッリの言葉

投稿者: | 2024-04-13

問題を正確に定式化できないのは、
往々にしてその問題が深遠だからではなく、
誤っているからなのだ。
カルロ・ロヴェッリ

時間は存在しない(Amazon)

氏が言うような定式化とまではいきませんが、世の中で問題とされる事象の中には、確かに問題自体が誤っていることがあるように思います。

結構よくあるのが、これは複雑な問題で、いろいろなことが絡み合っていて、解決が難しいという話で終始する場合。

でも、実際にはそれぞれの問題が本当に相互に関係しているかどうかは、それぞれの問題をパラメータとして設定して、変化させないとわかりません。

また、問題を複雑に見せることで、解決するのを拒んでいる場合もあるのかなって。

というのも、問題が解決するということは、その解決策を出した人の手柄になります。

しかし、それを良しとしない人もいるわけです。

目的が問題の解決ではなく、相手を貶めることになってしまっているケース。

また、問題が解決してしまうと、自分たちの立場が危うくなるので、解決を阻む人も世の中にはいます。

昔流行った言葉で言えば、抵抗勢力とかですね。

特に新しい技術についての抵抗勢力は根強く、また多くの場合、決裁権者や権力を持っている方たちが、高齢ということもあり、新しい技術に対しての忌避感というか、理解できないことゆえの不安感や恐怖感があるので、強く反発されることが多いように思います。

そう考えると、問題解決には、まず関係者やステークホルダーの方たちの理解が最優先なのかもしれません。